日記の補完どうしようか悩んだけど記録は記録。
文章にするのが以前にもまして下手になってて困った。
そンな長いことブラックアウトしてたっけか?
ああ、覚え書き(リンク)の整理もしねェとな。
やることはいくらでもある。
文章にするのが以前にもまして下手になってて困った。
そンな長いことブラックアウトしてたっけか?
ああ、覚え書き(リンク)の整理もしねェとな。
やることはいくらでもある。
=====初日 遺跡外・昼前=====
ここはどこでしょう。
私はだれでしょう、 などとは思いませんが。
ねえさまの後を追ってずいぶん遠くまで来ました。
私が追っている事を知ってか知らずか、今のところ尾行は順調です。
家を出ると聞いて黙っていられるワケがありません。
一人で飛び出すなんてどう言う事でしょうか。
まったく、トシゴロノムスメとしての自覚が足りないのですから。
私はこんな遠くまで来た事なんてありません。
故郷では見た事のない種族の方々があふれています。
ねえさまは人ごみの中をマイペースに、でも身軽に移動して行きます。
私は時々見逃しそうになって、一生懸命走っては近づきそうになってあわてて止まるのを繰り返しています。
私たちがたどり着いたこの島には遺跡があります。
この島に来た方々は遺跡に入って夫々冒険するのだそうです。
島に来るには招待状が必要なのだそうです。
ねえさまを追いかける途中で不思議な方に頂きました。
それにしても私のような子供まで簡単に招待するだなんて変です。
こんな変な招待を受けるなんて、ねえさまは何を考えているのでしょう。
ジャケットの内ポケットに意識が向いている内に、ねえさまが随分遠くなっていました。
見失ってはいけない。
私は慌てて駆け出しました。
=====初日 遺跡外・昼前=====
「じゃあ、今までと同じ場所で集合で」
抑揚の薄い合成音声でリョウカイ、とだけ返ってきて、通信が途絶えた。
今までお世話になった恩人であり、今回の探索の同行者は相変わらずだった。
俺の情報を不要だと削除せずに覚えてくれてるらしい事に正直ホッとしたが。
それはそれとして、俺も集合場所に急がなければならない。
二人をお待たせするわけにも行かない。
「あっ」
子供の声と共に衝撃を感じた。
視界が見慣れた遺跡外の町から一面の青空になる。
誰かとぶつかって倒れてしまったようだ。
いい天気だな、と思いながら体を起こそうとするが、やけに重たい。
顔だけ起こすと、変な格好の子供が俺に乗っかっていた。
年の頃なら小学校高学年ほどか。
目が合うや否や、子供はものすごい勢いで体を起こし、ものすごい勢いで深く頭を下げた。
「も、申し訳ございませ…… あ!」
何かに気づいたらしく、子供はものすごい勢いで頭を上げて辺りを見回す。
不安げな様子からして保護者や同行者を探しているのだろうか。
小さいシルクハットのヘアバンドをはめた、白髪に黒メッシュって随分なお子様だな。
これが天然なら、どんな親から生まれるんだろう。
そんな事を思いながら俺も起き上がった。
俺をじっと見つめる子供は、今までと打って変わって心底不機嫌そうだった。
=====初日 遺跡外・集合場所付近=====
ゴスっぽい服装、というのだろうか?
丈の短い黒ジャケットにこれまた丈の短いズボン、小さなシルクハット。
レースのふわふわした布をサスペンダーで吊っている。
これはサスペンダーの意味があるのだろうか。
「見失ってしまったじゃありませんか。」
「はァ。」
はぁ、じゃありませんよと恨めしそうにつぶやきながら俺の後をついてくる。
さっきからこんなやり取りを10回はした。
このままついてきてもはぐれた相手は見つからないだろう。
俺を誘拐犯か何かと間違えられても困る。
かといって撒き方も心得ていない。
ため息をつきながら、俺は立ち止まった。
「あの」
「何ですか」
こっちを睨んでくる目は赤いが、瞳孔は黒い。
この年にしてカラコンでもはめているのだろうか。
「何度目になるか分かりませンが、さっきはぶつかってスミマセンでした。
俺、同行者サン方と集合しなきゃなンねェンです。
あんまり時間がねェンで、言いたい事があるならはっきり言って下せェよ。」
間髪いれずに子供が返す。
「じゃあ、一緒にねえさまを探してください」
「えェ?」
確かに俺の前方不注意も悪かったのだが。
困った。
リアクションのとり方と、巧い断り方が分からない。
―――スルト?―――
同行者から通信が入る。
時計を見ると集合予定時間を過ぎていた。
―――スミマセン、アクシデントで遅れそうです―――
と、同行者に返信を入れる。
―――ソウ、なるベく早ク来ル、良イ―――
それだけ言って通信が切れた。
うやむやにして去ろうとしたら延々ついてくるのだろう。
それに、気づけばいつの間にか服の裾をがっちりつかまれている。
しかもやたら力が強くて若干痛い。
「分かりました、とりあえず集合させてくだせェ。
俺は、ミマサカ スルトと言います。
お名前は?」
「分かればよろしいのです。
初めまして、私はライオスと申します。」
仕方なく、俺はコブつきで集合場所に向かうことにした。
なんだか前にもこんなことがあった気がする。
厄年って何歳でしたっけねェ……
と、心中でぼやいてみる。
答えるものなど当然いる訳が
―――数エ年換算で男性25歳、42歳、61歳、女性19歳、33歳、37歳ダ、ネ―――
いた。
ここはどこでしょう。
私はだれでしょう、 などとは思いませんが。
ねえさまの後を追ってずいぶん遠くまで来ました。
私が追っている事を知ってか知らずか、今のところ尾行は順調です。
家を出ると聞いて黙っていられるワケがありません。
一人で飛び出すなんてどう言う事でしょうか。
まったく、トシゴロノムスメとしての自覚が足りないのですから。
私はこんな遠くまで来た事なんてありません。
故郷では見た事のない種族の方々があふれています。
ねえさまは人ごみの中をマイペースに、でも身軽に移動して行きます。
私は時々見逃しそうになって、一生懸命走っては近づきそうになってあわてて止まるのを繰り返しています。
私たちがたどり着いたこの島には遺跡があります。
この島に来た方々は遺跡に入って夫々冒険するのだそうです。
島に来るには招待状が必要なのだそうです。
ねえさまを追いかける途中で不思議な方に頂きました。
それにしても私のような子供まで簡単に招待するだなんて変です。
こんな変な招待を受けるなんて、ねえさまは何を考えているのでしょう。
ジャケットの内ポケットに意識が向いている内に、ねえさまが随分遠くなっていました。
見失ってはいけない。
私は慌てて駆け出しました。
=====初日 遺跡外・昼前=====
「じゃあ、今までと同じ場所で集合で」
抑揚の薄い合成音声でリョウカイ、とだけ返ってきて、通信が途絶えた。
今までお世話になった恩人であり、今回の探索の同行者は相変わらずだった。
俺の情報を不要だと削除せずに覚えてくれてるらしい事に正直ホッとしたが。
それはそれとして、俺も集合場所に急がなければならない。
二人をお待たせするわけにも行かない。
「あっ」
子供の声と共に衝撃を感じた。
視界が見慣れた遺跡外の町から一面の青空になる。
誰かとぶつかって倒れてしまったようだ。
いい天気だな、と思いながら体を起こそうとするが、やけに重たい。
顔だけ起こすと、変な格好の子供が俺に乗っかっていた。
年の頃なら小学校高学年ほどか。
目が合うや否や、子供はものすごい勢いで体を起こし、ものすごい勢いで深く頭を下げた。
「も、申し訳ございませ…… あ!」
何かに気づいたらしく、子供はものすごい勢いで頭を上げて辺りを見回す。
不安げな様子からして保護者や同行者を探しているのだろうか。
小さいシルクハットのヘアバンドをはめた、白髪に黒メッシュって随分なお子様だな。
これが天然なら、どんな親から生まれるんだろう。
そんな事を思いながら俺も起き上がった。
俺をじっと見つめる子供は、今までと打って変わって心底不機嫌そうだった。
=====初日 遺跡外・集合場所付近=====
ゴスっぽい服装、というのだろうか?
丈の短い黒ジャケットにこれまた丈の短いズボン、小さなシルクハット。
レースのふわふわした布をサスペンダーで吊っている。
これはサスペンダーの意味があるのだろうか。
「見失ってしまったじゃありませんか。」
「はァ。」
はぁ、じゃありませんよと恨めしそうにつぶやきながら俺の後をついてくる。
さっきからこんなやり取りを10回はした。
このままついてきてもはぐれた相手は見つからないだろう。
俺を誘拐犯か何かと間違えられても困る。
かといって撒き方も心得ていない。
ため息をつきながら、俺は立ち止まった。
「あの」
「何ですか」
こっちを睨んでくる目は赤いが、瞳孔は黒い。
この年にしてカラコンでもはめているのだろうか。
「何度目になるか分かりませンが、さっきはぶつかってスミマセンでした。
俺、同行者サン方と集合しなきゃなンねェンです。
あんまり時間がねェンで、言いたい事があるならはっきり言って下せェよ。」
間髪いれずに子供が返す。
「じゃあ、一緒にねえさまを探してください」
「えェ?」
確かに俺の前方不注意も悪かったのだが。
困った。
リアクションのとり方と、巧い断り方が分からない。
―――スルト?―――
同行者から通信が入る。
時計を見ると集合予定時間を過ぎていた。
―――スミマセン、アクシデントで遅れそうです―――
と、同行者に返信を入れる。
―――ソウ、なるベく早ク来ル、良イ―――
それだけ言って通信が切れた。
うやむやにして去ろうとしたら延々ついてくるのだろう。
それに、気づけばいつの間にか服の裾をがっちりつかまれている。
しかもやたら力が強くて若干痛い。
「分かりました、とりあえず集合させてくだせェ。
俺は、ミマサカ スルトと言います。
お名前は?」
「分かればよろしいのです。
初めまして、私はライオスと申します。」
仕方なく、俺はコブつきで集合場所に向かうことにした。
なんだか前にもこんなことがあった気がする。
厄年って何歳でしたっけねェ……
と、心中でぼやいてみる。
答えるものなど当然いる訳が
―――数エ年換算で男性25歳、42歳、61歳、女性19歳、33歳、37歳ダ、ネ―――
いた。
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