ホータールノーヒーカーアリ
マードーノーユーウーキー
俺の野望と希望と妄想が深く入り組んだ楽園図
レンタル宣言サマの企画サマ☆バケに一緒に参加したかったんです。えェ。
ほんの出来心から全ては始まりましたとも。
先日ウダウダ言ってた事もあって、ラフ描きとかだけで放置するか、
描くだけ描いて自分の中にしまっておくかと思ったんですが、
そこはイベントの魔力。
ついやってしまった。
今は反省している。
ていうか、途中、嫁様の燃料投下を見て止まらなくなった。
何か色々やりたい放題させてもらってしまいました;
すいませんすいません。
幸せでごめんなさい。へへへ(お前
で、昼締め切りとも知らずに眠りこけてチキレ敗北とかね。
もうね、涙なんてレベルじゃ足りないっつーか。
以下、日記
※最初の方、ちとグロイですよ
マードーノーユーウーキー
俺の野望と希望と妄想が深く入り組んだ楽園図
レンタル宣言サマの企画サマ☆バケに一緒に参加したかったんです。えェ。
ほんの出来心から全ては始まりましたとも。
先日ウダウダ言ってた事もあって、ラフ描きとかだけで放置するか、
描くだけ描いて自分の中にしまっておくかと思ったんですが、
そこはイベントの魔力。
ついやってしまった。
今は反省している。
ていうか、途中、嫁様の燃料投下を見て止まらなくなった。
何か色々やりたい放題させてもらってしまいました;
すいませんすいません。
幸せでごめんなさい。へへへ(お前
で、昼締め切りとも知らずに眠りこけてチキレ敗北とかね。
もうね、涙なんてレベルじゃ足りないっつーか。
以下、日記
※最初の方、ちとグロイですよ
=====???(赤斑のれんらくちょう)=====
(赤黒い斑模様のれんらくちょうが落ちている。
名前欄は 2ねん1くみ みまさかすると と記入されている。
特に変わった所は無いが、頁同士がくっついてしまっている箇所がある。
紙を破らないようにその箇所を開くと、赤黒く染まった頁に何か綴られていてた)
さよなら、おねえちゃん
ふと気づくと、周囲が灰色一色の何も無い空間になっていた。
いつの間にか、真っ白い道化師のような法衣を着た、真っ白い少女が立っている。
とある美術家の彫像を髣髴とさせる少女は、連絡帳を此方に遣すようにと、白く細い手を伸ばした。
少女にれんらくちょうを渡すと、頁を閉じ、懐に仕舞う。
途端に、法衣の連絡帳を仕舞った辺りに血色の染みが広がった。
「之は姉を庇い、幼くして死した子供の残滓。
……私の取り分だ」
少女が何か囁くが、良く聞こえない。
次の瞬間、溶けるように灰色一色の空間諸共消えてしまった。
=====???メモ帳の断片=====
(乱れた字面で、メモ帳の断片に何か書き散らしてある)
あれは遠縁に当たるのだろうか
ただし、タイムラグが4年ある
正直驚いたが、この島はそういう所だ
もしかして、という言葉に正直ひやりとした
それに続けて太子のあの発言……
苦し紛れに、屋台に出ていた林檎飴を渡してみる
都合よく気がそれる事を望む
祭りどころじゃない、海の家でぐったり座り込むので精一杯だ
=====10日目・夕刻/波打ち際=====
寄せては返す波や砂、一日中はしゃいで日に焼けた肌が赤く染まる頃。
砂浜近くの海の家の片隅で、一人の少年が死人のような顔色をして座っていた。
今日は、参加しているコミュニティで、開催された夏祭りの日だ。
場所は、島の海岸の一角。
昼の部と夜の部があり、水着や浴衣を持ってない者への貸し出しなんかも行われている。
多くの人や人ならざるものが集まり、海で、波打ち際で、近くの丘で、海の家で、祭りを満喫していた。
本来なら自分も、その大勢の内の一人になるの筈だった。
だが、現状は先の通り、海の家の片隅でぐったり座っている。
【一緒に祭りに参加しませんか】
とある少女に、ただそれだけの事が言えず、昼の部が終わった。
夕暮れ時の空がとても赤く感じる。
そんな俺の事などお構いナシに、波打ち際では、太子と歩行雑草のアギサンが海を満喫していた。
具体的には、素もぐり勝負だとか、海の漢らしさを追求したポージング勝負とか。
水鉄砲でオッケー牧場ごっこ等等。
そんなしょうもないことを全力で楽しんでいたらしい。
歩行雑草のアギサンは、数日前にキルサンから預かった。
肉体美を追及し、己を鍛える事に生甲斐を感じているらしい。
ちなみに、頭頂から長く伸びた葉をツインテール風にに束ねているが、女ではない。
妙なところで馬が合うのか、太子とはトレーニング仲間だったりする。
今は花火を見に行くと言って、アギサンを連れて会場へ行った。
……まぁ、そんな事はどうでも良いとして。
夜の部の祭りこそ、彼女を誘おうと固く心に誓った。
海の家から出て、夕暮れ時の砂浜を歩きながら、挨拶の言葉を考える。
衣装は、主催の施設から適当なものを借りた。
後はさりげなく挨拶して、一緒に見て回ろう、と誘うだけ。
だがしかし、少女の保護者に悪印象を与えないような挨拶が浮かばない。
言葉を考えている内に、脳裏で保護者の青年に過去の自分が重なって見えた。
姉の婚約者に対して意固地になっていた俺は、何を聞いても悪い方に捉えては悪態をついていた。
一応、その態度にも理由はあった。
だが、少なからず、近い将来、大切な家族がそいつの元へ行く事に対する嫉妬も含まれていた。
「ただ一緒に祭りを楽しみてェだけですって言うのもおかしいしなァ」
一人ごちて頭を抱える。
「「こんにちは」」
誘うか誘うまいか、悶々としていると、頭上近くに影が落ちた。
顔を上げると、白い少女と、黒い仮面をつけた青年。
二人を見た俺はつい、目を見開いてしまった。
少女は、白地に黄色い花模様の浴衣を着ていた。
青年は、なぜか赤い花模様のアロハシャツだった。
そうか。
3人で一緒に、遊べばいいのだ。
皆で楽しい時間と、思い出を作る事が出来る。
やっとその答えにたどり着き、俺は笑った。
少女と青年は一瞬、きょとんとした顔で互いに見つめあう。
「こんばんは。
宜しければ今から一緒に、祭りに参加しませんか?」
勇気を振り絞って、言葉をつむぐ。
アルビノと呼ばれる人と似た特徴を持つ少女と、黒髪に黒い仮面をつけた細身の青年を誘う言葉。
俺の顔が馬鹿みたいに赤くなるのは仕様だ。
今は夕日の赤、日暮れには宵闇に紛れて、きっとわかりはしない。
きょとんとしていた二人は、笑った。
=====10日目・夜/祭り会場=====
白い少女と黒い仮面の青年に挨拶してから数時間後。
祭りの屋台が並ぶ場所にやってきた俺達は、まず定番の屋台遊びから始めた。
金魚すくいでどれだけ掬えるか躍起になって競い、その後飼えない事に気づいて屋台に戻したり、
射的屋で景品を撃ち落としまくっている太子に遭遇してレクチャーを受けたもののロクに当てられなかったり、
宝引きでなぜかレジャーシートが当たったり。
その他、お決まりハプニングやお約束で沢山笑った。
昔、子供の頃にねだって買ってもらえなかった狐面を見つけて、何となく買った。
それから、屋台でお決まりの綿飴、林檎飴なんかも見て回り、色々食べた。
保護者の彼は成人しているので、大いに酒を飲んで上機嫌だった。
少女も、青年も、俺も、沢山笑った。
そうこうしているうちに、花火がもうすぐ始まるというので移動する事になった。
しかし、酒が回ってしまったらしく、青年の足取りがおぼつかない。
少女は心配そうに青年を見つめている。
俺は水と、飲み物のボトルをいくつか買った。
青年が上機嫌で俺の肩に手を回したので、背中を支えながら移動した。
少女と俺が肩を組んで歩くという夢はガラス細工のように砕けた。
保護者の青年の無事の方が当然大事なのだが、少し空しかった。
花火大会の会場近くまで行ってみたが、花火を眺める為に集まった人でごった返している。
酔った状態で行くと危ないんじゃないか、と思った。
どうしたものかと思っていると、近くに川が見えた。
水辺の静かな所に離れて、酔いが醒めるのを待とう、と提案してみた。
=====
澄んだ水の流れる小さな川の辺に行き、安全な場所にレジャーシートを敷き、青年を横たえる。
予備の水は用意してあるが、眠ってしまわないかどうか心配だ。
少女は困ったように眉を八の字に下げ、それでも楽しそうに笑っていた。
その顔を見ると、俺は顔が赤くなるのと同時に、言いようの無い幸せがこみ上げてくる。
青年がむにゃむにゃと小声で呟いている。
夢を見ているのだろうか。
ふと、小さくふよふよと光るものが飛び回っているのが見えた。
捕まえてみると、チカチカと少し醒めた黄色い光を放つ虫が手の中で逃げようとちょこまかしている。
蛍だ。
両方の手のひらを開けてやると、光ながらふよふよと川辺の草の方へに飛んでいった。
大いにはしゃいだ上、慣れない出で立ちではさぞ疲れているだろう。
俺は少女に声を掛ける。
「レジャーシートもまだ数人座れそうですし、座って、花火見ませんか?」
青年を寝かせたレジャーシートの端に、二人並んで座る。
ベストポジションからは離れている為、小さめではあるが、きちんと花火も見える。
なんだかとても良い日だな、夢なんじゃないか、と疑ってしまうほどだった。
そんな俺達の様子を、青年がニヤニヤ笑って見守っていた事に全く気づかなかった。
矢張り、保護者は保護者だ。
おどけている様で侮れない。
(赤黒い斑模様のれんらくちょうが落ちている。
名前欄は 2ねん1くみ みまさかすると と記入されている。
特に変わった所は無いが、頁同士がくっついてしまっている箇所がある。
紙を破らないようにその箇所を開くと、赤黒く染まった頁に何か綴られていてた)
さよなら、おねえちゃん
ふと気づくと、周囲が灰色一色の何も無い空間になっていた。
いつの間にか、真っ白い道化師のような法衣を着た、真っ白い少女が立っている。
とある美術家の彫像を髣髴とさせる少女は、連絡帳を此方に遣すようにと、白く細い手を伸ばした。
少女にれんらくちょうを渡すと、頁を閉じ、懐に仕舞う。
途端に、法衣の連絡帳を仕舞った辺りに血色の染みが広がった。
「之は姉を庇い、幼くして死した子供の残滓。
……私の取り分だ」
少女が何か囁くが、良く聞こえない。
次の瞬間、溶けるように灰色一色の空間諸共消えてしまった。
=====???メモ帳の断片=====
(乱れた字面で、メモ帳の断片に何か書き散らしてある)
あれは遠縁に当たるのだろうか
ただし、タイムラグが4年ある
正直驚いたが、この島はそういう所だ
もしかして、という言葉に正直ひやりとした
それに続けて太子のあの発言……
苦し紛れに、屋台に出ていた林檎飴を渡してみる
都合よく気がそれる事を望む
祭りどころじゃない、海の家でぐったり座り込むので精一杯だ
=====10日目・夕刻/波打ち際=====
寄せては返す波や砂、一日中はしゃいで日に焼けた肌が赤く染まる頃。
砂浜近くの海の家の片隅で、一人の少年が死人のような顔色をして座っていた。
今日は、参加しているコミュニティで、開催された夏祭りの日だ。
場所は、島の海岸の一角。
昼の部と夜の部があり、水着や浴衣を持ってない者への貸し出しなんかも行われている。
多くの人や人ならざるものが集まり、海で、波打ち際で、近くの丘で、海の家で、祭りを満喫していた。
本来なら自分も、その大勢の内の一人になるの筈だった。
だが、現状は先の通り、海の家の片隅でぐったり座っている。
【一緒に祭りに参加しませんか】
とある少女に、ただそれだけの事が言えず、昼の部が終わった。
夕暮れ時の空がとても赤く感じる。
そんな俺の事などお構いナシに、波打ち際では、太子と歩行雑草のアギサンが海を満喫していた。
具体的には、素もぐり勝負だとか、海の漢らしさを追求したポージング勝負とか。
水鉄砲でオッケー牧場ごっこ等等。
そんなしょうもないことを全力で楽しんでいたらしい。
歩行雑草のアギサンは、数日前にキルサンから預かった。
肉体美を追及し、己を鍛える事に生甲斐を感じているらしい。
ちなみに、頭頂から長く伸びた葉をツインテール風にに束ねているが、女ではない。
妙なところで馬が合うのか、太子とはトレーニング仲間だったりする。
今は花火を見に行くと言って、アギサンを連れて会場へ行った。
……まぁ、そんな事はどうでも良いとして。
夜の部の祭りこそ、彼女を誘おうと固く心に誓った。
海の家から出て、夕暮れ時の砂浜を歩きながら、挨拶の言葉を考える。
衣装は、主催の施設から適当なものを借りた。
後はさりげなく挨拶して、一緒に見て回ろう、と誘うだけ。
だがしかし、少女の保護者に悪印象を与えないような挨拶が浮かばない。
言葉を考えている内に、脳裏で保護者の青年に過去の自分が重なって見えた。
姉の婚約者に対して意固地になっていた俺は、何を聞いても悪い方に捉えては悪態をついていた。
一応、その態度にも理由はあった。
だが、少なからず、近い将来、大切な家族がそいつの元へ行く事に対する嫉妬も含まれていた。
「ただ一緒に祭りを楽しみてェだけですって言うのもおかしいしなァ」
一人ごちて頭を抱える。
「「こんにちは」」
誘うか誘うまいか、悶々としていると、頭上近くに影が落ちた。
顔を上げると、白い少女と、黒い仮面をつけた青年。
二人を見た俺はつい、目を見開いてしまった。
少女は、白地に黄色い花模様の浴衣を着ていた。
青年は、なぜか赤い花模様のアロハシャツだった。
そうか。
3人で一緒に、遊べばいいのだ。
皆で楽しい時間と、思い出を作る事が出来る。
やっとその答えにたどり着き、俺は笑った。
少女と青年は一瞬、きょとんとした顔で互いに見つめあう。
「こんばんは。
宜しければ今から一緒に、祭りに参加しませんか?」
勇気を振り絞って、言葉をつむぐ。
アルビノと呼ばれる人と似た特徴を持つ少女と、黒髪に黒い仮面をつけた細身の青年を誘う言葉。
俺の顔が馬鹿みたいに赤くなるのは仕様だ。
今は夕日の赤、日暮れには宵闇に紛れて、きっとわかりはしない。
きょとんとしていた二人は、笑った。
=====10日目・夜/祭り会場=====
白い少女と黒い仮面の青年に挨拶してから数時間後。
祭りの屋台が並ぶ場所にやってきた俺達は、まず定番の屋台遊びから始めた。
金魚すくいでどれだけ掬えるか躍起になって競い、その後飼えない事に気づいて屋台に戻したり、
射的屋で景品を撃ち落としまくっている太子に遭遇してレクチャーを受けたもののロクに当てられなかったり、
宝引きでなぜかレジャーシートが当たったり。
その他、お決まりハプニングやお約束で沢山笑った。
昔、子供の頃にねだって買ってもらえなかった狐面を見つけて、何となく買った。
それから、屋台でお決まりの綿飴、林檎飴なんかも見て回り、色々食べた。
保護者の彼は成人しているので、大いに酒を飲んで上機嫌だった。
少女も、青年も、俺も、沢山笑った。
そうこうしているうちに、花火がもうすぐ始まるというので移動する事になった。
しかし、酒が回ってしまったらしく、青年の足取りがおぼつかない。
少女は心配そうに青年を見つめている。
俺は水と、飲み物のボトルをいくつか買った。
青年が上機嫌で俺の肩に手を回したので、背中を支えながら移動した。
少女と俺が肩を組んで歩くという夢はガラス細工のように砕けた。
保護者の青年の無事の方が当然大事なのだが、少し空しかった。
花火大会の会場近くまで行ってみたが、花火を眺める為に集まった人でごった返している。
酔った状態で行くと危ないんじゃないか、と思った。
どうしたものかと思っていると、近くに川が見えた。
水辺の静かな所に離れて、酔いが醒めるのを待とう、と提案してみた。
=====
澄んだ水の流れる小さな川の辺に行き、安全な場所にレジャーシートを敷き、青年を横たえる。
予備の水は用意してあるが、眠ってしまわないかどうか心配だ。
少女は困ったように眉を八の字に下げ、それでも楽しそうに笑っていた。
その顔を見ると、俺は顔が赤くなるのと同時に、言いようの無い幸せがこみ上げてくる。
青年がむにゃむにゃと小声で呟いている。
夢を見ているのだろうか。
ふと、小さくふよふよと光るものが飛び回っているのが見えた。
捕まえてみると、チカチカと少し醒めた黄色い光を放つ虫が手の中で逃げようとちょこまかしている。
蛍だ。
両方の手のひらを開けてやると、光ながらふよふよと川辺の草の方へに飛んでいった。
大いにはしゃいだ上、慣れない出で立ちではさぞ疲れているだろう。
俺は少女に声を掛ける。
「レジャーシートもまだ数人座れそうですし、座って、花火見ませんか?」
青年を寝かせたレジャーシートの端に、二人並んで座る。
ベストポジションからは離れている為、小さめではあるが、きちんと花火も見える。
なんだかとても良い日だな、夢なんじゃないか、と疑ってしまうほどだった。
そんな俺達の様子を、青年がニヤニヤ笑って見守っていた事に全く気づかなかった。
矢張り、保護者は保護者だ。
おどけている様で侮れない。
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