歓びと哀しみの43日目。
「にーさん、外道いッス。」
「いきなり何を言う」
「しらばっくれるにーさんには問答無用で証拠を突き付けるッス。」
「くらえ!ッス!! 」
※練習試合、非接触ターンの記録
=====
[HP]8702/8702 [SP]1043/1043
_スルの攻撃!
「自分だけ痛い目から逃れてウーッマーッウマウマーじゃペット虐待ッス。」
「正直あれは想定外だった。
色々奪取する代わりにオレのダメージ分HP回復できるンで
寧ろざっくりやるつもりだったぞ」
「・・・・・・にーさんにマゾっ気があるなんて知らなかったッス。」
「ねえよ」
その後、非接触攻撃にて。
=====
スルの攻撃!
叩いたダメージ量をPMに指摘されてガクブルした。
・ぷにぷに発動してるのにハッスルしすぎ。
・追い討ちに容赦ねェ
外道いね。罰が当たってか否か、キルサンからお預かりするはずだったリーフリッパーさんを受け取り損ねました。
風に乗って飛んで行った。
必死で探して見つけたけど、小さいから大変だった(NPC入り)
以下、日記。
「にーさん、外道いッス。」
「いきなり何を言う」
「しらばっくれるにーさんには問答無用で証拠を突き付けるッス。」
「くらえ!ッス!! 」
※練習試合、非接触ターンの記録
=====
[HP]8702/8702 [SP]1043/1043
_スルの攻撃!
- _スル「赤が己の血なら、リボンは何に相当するンでしょうねェ…… 無駄に痛い思いはしねェ主義なンですが(嘆息」
レッドリボン!!
_スルは攻撃を回避!
_スル「……流石。甘くねェですね」
イヴのSPを97奪取!
イヴからATを奪取!
イヴからCRIを奪取!
ノヴのSPを75奪取!
ノヴからATを奪取!
ノヴからCRIを奪取!
ウーのSPを51奪取!
ウーからATを奪取!
ウーからCRIを奪取!
パレのSPを88奪取!
パレからATを奪取!
パレからCRIを奪取!
イエのSPを67奪取!
イエからATを奪取!
イエからCRIを奪取!
ファイのSPを60奪取!
ファイからATを奪取!
ファイからCRIを奪取!
マルのSPを54奪取!
マルからATを奪取!
マルからCRIを奪取!
_スル「楽園的なトコの呼称でしたっけ。 」
シャングリラ!!
_スルのHPが2676回復!
_スルに祝福を(3)追加!
_スルに反射を(3)追加!
_スルに反射を(2)追加!
_スル「行けるモンなら、あこがれますやねェ。」
シャングリラ!!
_スルのHPが2676回復!
_スルに祝福を(2)追加!
_スルに反射を(2)追加!
_スルに反射を(2)追加!
「自分だけ痛い目から逃れてウーッマーッウマウマーじゃペット虐待ッス。」
「正直あれは想定外だった。
色々奪取する代わりにオレのダメージ分HP回復できるンで
寧ろざっくりやるつもりだったぞ」
「・・・・・・にーさんにマゾっ気があるなんて知らなかったッス。」
「ねえよ」
その後、非接触攻撃にて。
=====
スルの攻撃!
- オブリテレイト!!
クリティカル!
クリティカル!
クリティカル!
クリティカル!
対戦相手に3097のダメージ!
- _スルの麻痺LV2
- 対戦相手に麻痺を(2)追加!
クリティカル!
クリティカル!
クリティカル!
クリティカル!
クリティカル!
クリティカル!
- 対戦相手のぷにぷに
対戦相手が次に受ける物理攻撃のダメージが軽減されます!
ここで対戦相手さん陥落。
_スルの麻痺LV2
対戦相手に麻痺を(2)追加!
クリティカル!
クリティカル!
クリティカル!
クリティカル!
対戦相手に3178のダメージ!
- _スルの猛毒LV3
対戦相手に猛毒を(2)追加!
クリティカル!
クリティカル!
クリティカル!
クリティカル!
クリティカル!
対戦相手に3494のダメージ!
対戦相手に麻痺を(1)追加!
叩いたダメージ量をPMに指摘されてガクブルした。
・ぷにぷに発動してるのにハッスルしすぎ。
・追い討ちに容赦ねェ
外道いね。罰が当たってか否か、キルサンからお預かりするはずだったリーフリッパーさんを受け取り損ねました。
風に乗って飛んで行った。
必死で探して見つけたけど、小さいから大変だった(NPC入り)
以下、日記。
=====???=====
後悔の念など微塵もありません。
反省などという念もございません。
なぜなら、あの方の表情は生き生きとしているからです。
ヒトを捨て、生も死も曖昧なモノに成ってから、ずっと。
=====41日目・遺跡内======
3対の翼を持つ、風色の少年
いつか聞いた郷の話
纏まらない思考で打ち明ける真実
身勝手な思惑でねだる頼み事
すべてを話した後
すべてを聞いた少年は
満面の笑みで頷き、約束した
満面の笑みを返し、約束を交わした。
=====不明・白の空間=====
気がつくと、俺はどこまでも白一色の空間に浮いていた。
俺とは垂直に誰かの脚がある。
ちょうど、地べたに仰向けに寝そべっている人間の傍に立つような体勢だ。
視線を上げていくと、魚のような悪魔のようなモチーフの法衣らしきものが見える。
白磁の肌に白い髪、彫像のように冷たく無表情な少女だった。
自分が相対した時、彼女は殆ど喋る、または動くことをしない。
あまり気乗りはしなかったが、このままでもしょうがない。
俺は寝そべったままの体勢で少女に顔を向け、声を掛ける。
「めいサン、でしたっけ?」
「明だ。」
意外にも返事があった。
名前は間違っていなかったらしい。
とりあえず、会話をつないでみる。
「何か、御用で?」
「……」
無視される事の方が多いが、一応、少女の返事を待つ。
少女は黙ったまま俺の傍らに腰を下ろした。
俺も身体を起こし、並んで座る体勢になる。
長いような短いような無音の間をおいて、少女が唇を開く。
「珍しくはない。」
白い空間を指先でかき混ぜながら、少女は言った。
出し抜けに何を言っているのか、すぐには理解できず、俺は生返事を返す。
「はぁ。」
「死して尚思いを遺す者は、地に残り、他者に憑き、或いはヒトを襲うモノと化す」
そこでやっと、今の俺について話しているのだと気がついた。
「少なくとも俺は地縛じゃねェし、他人様にも憑いてねェですし、対戦以外では人に攻撃しませン。
何より身体があるンですが」
明が何を言いたいのか分からない。
確かに俺は10年前に死んだ。
どうしても生きたくて、彼女とその相方の胡散臭い青年を引き寄せた。
二人の怪しげな術と賭けで、俺は一時的にではあるが、7歳で死んだという歴史を偽って生きた。
だが、賭けも終わり、俺に関する行動、記憶等は正しい歴史に修正された。
故に俺は再度死んだ。
……筈なのだが、なぜか実体のあるまま、島に居る。
青年が言うには、島に行きたいと願った為、本体から分離した欠片なのだそうだが。
俺の思考がそこまでたどり着くのを待っていたかのように、明が会話を再開する。
「島の構造は把握していない。
だが、島は来訪者に幻を見せる。」
「故に7つの宝玉無き者は、島で得た物を島から持ち出せない、と」
「それらの物が島の中でのみ存在を許されているとすれば。
今ここに居るお前は、島の外へ出ることは叶わない。」
「もしこの島が消えるようなことがあれば、俺も消える、と」
少女が頷く。
その可能性は、考えていなかったわけではない。
だがそれよりも、なぜ明がそんな事を言うのかが不可解だった。
「しかし何だって今回はそンなにご親切なンで?」
「……。」
明は首を横に振る。
俺には分からない則によるものなのか、それとも気まぐれなのか。
表情やしぐさからは何も読み取れない。
少し不安になった。
不意に、明が俺の頭に手を伸ばす。
小さくて冷たい手が、髪を往復する。
ぽかんとして居る俺など意に介さず、少女は俺を撫でる。
生きていた頃、姉によく撫でられた事を思い出した。
涙が出た。
明は微かに微笑み、俺の首に両手を回した。
=====4時44分・遺跡外、セーフハウス内====
気がつくと、寝台の上だった。
遺跡外の、目立たない所にある、ちょっとした隠れ家の中。
腕時計のバックライトを点灯させると、4を3つ表示していた。
4時44分、無論日は昇っていない。
太子や、バニーガールのイエサン、カマキリイタチのファイサン、チーフモールのマルサン。
皆それぞれの寝場所で、寝息を立てている。
俺は、今まで見ていた景色について、ぼんやりと考える。
あの冷たい人外が優しい言動をするなんて、やはり夢だ。
そう思い、身体を起こす。
しゃらん。
首筋を冷たいものが伝う。
触ってみると、細かいチェーンだった。
夜目にも分かる真っ白なチェーンのトップには純白のリングが通されていた。
色こそ無いが、偽りの10年で俺が姉から貰ったものとよく似ている。
あの少女は俺を嫌っていたと思ったのだが。
彼女が何を見据えてどういった考えで行動しているのか、分からなくなった。
まさか嫌がらせの呪いアイテムではないかという考えがよぎる。
得体の知れない贈り物が安全である事を心底願わずには居られなかった。
=====42日目・朝 / セーフハウス=====
入り口付近で朝のメニューをこなしている時だった。
「いったあああああぁぁぁぁいっ!!!」
セーフハウスから発せられた悲鳴が大地を揺るがした。
次いで、どたばた暴れ回っているような音が聞こえる。
慌てて扉を開けると、目に飛び込んできたのはひっくり返されたテーブルや倒れた椅子。
そして、蟷螂の腕をぶんぶん振り回し、鼬の身体で獲物を追い回すファイサン。
対する獲物……もとい、逃亡者は、ヘルメットを被った大きなモグラのマルさん。
慌てて高いところに逃げたり地面を掘って逃げようとするが、蟷螂腕の一閃をかわすので精一杯だ。
「ちょ、え、何事ですかい」
とりあえず、部屋で寝ているはずの太子に聞いてみる。
……
……
……
返事はない、ただの寝ぼすけのようだ。
いやまて、幾ら何でも神経が図太すぎるだろう、常識的に考えて。
「やかましいのぉ…」
げんなりした様子でどたばたを見守っているのは、バニーガールのイエさん。
耳に響くのだろうか、少々顔色が悪いように見える。
「あぁ、おはようございます、イエサン。
えっと、これは、何事が起きたンで?」
「マルが寝ぼけてファイの腕に喰らいつきおった」
あぁ、そういえば、カタツムリなんかをよく食べている。
モグラが昆虫の幼虫を食うという話なら聞いたことがあるが、カマキリはどうだったか。
寝ぼけて何かと間違えたのだろうか。
身体が資本の踊り子ファイサンにしてみれば、島の戦闘以外で傷つけられるなんて事は万死に値するらしい。
小屋中に殺気が充満していた。
「止めようとはしたんやがのぉ…」
そう言ったイエサンのマントは切り刻まれていた。
これは、止められそうに無い。
俺とイエサンは、げんなりした顔で事態を見守っていた。
=====
後悔の念など微塵もありません。
反省などという念もございません。
なぜなら、あの方の表情は生き生きとしているからです。
ヒトを捨て、生も死も曖昧なモノに成ってから、ずっと。
=====41日目・遺跡内======
3対の翼を持つ、風色の少年
いつか聞いた郷の話
纏まらない思考で打ち明ける真実
身勝手な思惑でねだる頼み事
すべてを話した後
すべてを聞いた少年は
満面の笑みで頷き、約束した
満面の笑みを返し、約束を交わした。
=====不明・白の空間=====
気がつくと、俺はどこまでも白一色の空間に浮いていた。
俺とは垂直に誰かの脚がある。
ちょうど、地べたに仰向けに寝そべっている人間の傍に立つような体勢だ。
視線を上げていくと、魚のような悪魔のようなモチーフの法衣らしきものが見える。
白磁の肌に白い髪、彫像のように冷たく無表情な少女だった。
自分が相対した時、彼女は殆ど喋る、または動くことをしない。
あまり気乗りはしなかったが、このままでもしょうがない。
俺は寝そべったままの体勢で少女に顔を向け、声を掛ける。
「めいサン、でしたっけ?」
「明だ。」
意外にも返事があった。
名前は間違っていなかったらしい。
とりあえず、会話をつないでみる。
「何か、御用で?」
「……」
無視される事の方が多いが、一応、少女の返事を待つ。
少女は黙ったまま俺の傍らに腰を下ろした。
俺も身体を起こし、並んで座る体勢になる。
長いような短いような無音の間をおいて、少女が唇を開く。
「珍しくはない。」
白い空間を指先でかき混ぜながら、少女は言った。
出し抜けに何を言っているのか、すぐには理解できず、俺は生返事を返す。
「はぁ。」
「死して尚思いを遺す者は、地に残り、他者に憑き、或いはヒトを襲うモノと化す」
そこでやっと、今の俺について話しているのだと気がついた。
「少なくとも俺は地縛じゃねェし、他人様にも憑いてねェですし、対戦以外では人に攻撃しませン。
何より身体があるンですが」
明が何を言いたいのか分からない。
確かに俺は10年前に死んだ。
どうしても生きたくて、彼女とその相方の胡散臭い青年を引き寄せた。
二人の怪しげな術と賭けで、俺は一時的にではあるが、7歳で死んだという歴史を偽って生きた。
だが、賭けも終わり、俺に関する行動、記憶等は正しい歴史に修正された。
故に俺は再度死んだ。
……筈なのだが、なぜか実体のあるまま、島に居る。
青年が言うには、島に行きたいと願った為、本体から分離した欠片なのだそうだが。
俺の思考がそこまでたどり着くのを待っていたかのように、明が会話を再開する。
「島の構造は把握していない。
だが、島は来訪者に幻を見せる。」
「故に7つの宝玉無き者は、島で得た物を島から持ち出せない、と」
「それらの物が島の中でのみ存在を許されているとすれば。
今ここに居るお前は、島の外へ出ることは叶わない。」
「もしこの島が消えるようなことがあれば、俺も消える、と」
少女が頷く。
その可能性は、考えていなかったわけではない。
だがそれよりも、なぜ明がそんな事を言うのかが不可解だった。
「しかし何だって今回はそンなにご親切なンで?」
「……。」
明は首を横に振る。
俺には分からない則によるものなのか、それとも気まぐれなのか。
表情やしぐさからは何も読み取れない。
少し不安になった。
不意に、明が俺の頭に手を伸ばす。
小さくて冷たい手が、髪を往復する。
ぽかんとして居る俺など意に介さず、少女は俺を撫でる。
生きていた頃、姉によく撫でられた事を思い出した。
涙が出た。
明は微かに微笑み、俺の首に両手を回した。
=====4時44分・遺跡外、セーフハウス内====
気がつくと、寝台の上だった。
遺跡外の、目立たない所にある、ちょっとした隠れ家の中。
腕時計のバックライトを点灯させると、4を3つ表示していた。
4時44分、無論日は昇っていない。
太子や、バニーガールのイエサン、カマキリイタチのファイサン、チーフモールのマルサン。
皆それぞれの寝場所で、寝息を立てている。
俺は、今まで見ていた景色について、ぼんやりと考える。
あの冷たい人外が優しい言動をするなんて、やはり夢だ。
そう思い、身体を起こす。
しゃらん。
首筋を冷たいものが伝う。
触ってみると、細かいチェーンだった。
夜目にも分かる真っ白なチェーンのトップには純白のリングが通されていた。
色こそ無いが、偽りの10年で俺が姉から貰ったものとよく似ている。
あの少女は俺を嫌っていたと思ったのだが。
彼女が何を見据えてどういった考えで行動しているのか、分からなくなった。
まさか嫌がらせの呪いアイテムではないかという考えがよぎる。
得体の知れない贈り物が安全である事を心底願わずには居られなかった。
=====42日目・朝 / セーフハウス=====
入り口付近で朝のメニューをこなしている時だった。
「いったあああああぁぁぁぁいっ!!!」
セーフハウスから発せられた悲鳴が大地を揺るがした。
次いで、どたばた暴れ回っているような音が聞こえる。
慌てて扉を開けると、目に飛び込んできたのはひっくり返されたテーブルや倒れた椅子。
そして、蟷螂の腕をぶんぶん振り回し、鼬の身体で獲物を追い回すファイサン。
対する獲物……もとい、逃亡者は、ヘルメットを被った大きなモグラのマルさん。
慌てて高いところに逃げたり地面を掘って逃げようとするが、蟷螂腕の一閃をかわすので精一杯だ。
「ちょ、え、何事ですかい」
とりあえず、部屋で寝ているはずの太子に聞いてみる。
……
……
……
返事はない、ただの寝ぼすけのようだ。
いやまて、幾ら何でも神経が図太すぎるだろう、常識的に考えて。
「やかましいのぉ…」
げんなりした様子でどたばたを見守っているのは、バニーガールのイエさん。
耳に響くのだろうか、少々顔色が悪いように見える。
「あぁ、おはようございます、イエサン。
えっと、これは、何事が起きたンで?」
「マルが寝ぼけてファイの腕に喰らいつきおった」
あぁ、そういえば、カタツムリなんかをよく食べている。
モグラが昆虫の幼虫を食うという話なら聞いたことがあるが、カマキリはどうだったか。
寝ぼけて何かと間違えたのだろうか。
身体が資本の踊り子ファイサンにしてみれば、島の戦闘以外で傷つけられるなんて事は万死に値するらしい。
小屋中に殺気が充満していた。
「止めようとはしたんやがのぉ…」
そう言ったイエサンのマントは切り刻まれていた。
これは、止められそうに無い。
俺とイエサンは、げんなりした顔で事態を見守っていた。
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